今も昔も日本は自動車だけでなく自転車を運転している人も多いですよね。
自動車事故と違い、自転車事故はぶつかった時に転んで大怪我をしやすいと言うことも特徴だそうです。
Aさんは道路を時速40km程度で走行していたところ交差点の右側から自転車に乗って出てきた中学生とぶつかってしまいました。
左側から来た車に気を取られ注意が散漫になっていたそうです。
中学生はバランスを崩し転倒し打ちどころが悪かったのか、頭から血が流れていました。
驚いたAさんはすぐに警察と救急車を呼び中学生は病院に運ばれ、Aさんは警察の事情聴取の後、病院へ行き中学生の怪我の状態を確認しました。
その後、加入している自動車保険会社へ連絡し状況説明したところ、責任割合は過去の例を見てAさん90%:中学生10%が妥当との話で、相手の保険会社からも了承を得たそうです。
人身事故のためAさんの家族に連絡し提示金の話をしましたが、提示金の金額に納得いかなかったようで、自動車事故専門の弁護士と話し合うこととなりました。
何度かの弁護士との話し合いの結果、頭に怪我をした中学生は後遺障害7級に認定され5000万円もの損害賠償を請求されました。
会社員であったAさんには到底支払うことが出来る金額ではありませんし、自賠責保険も人身事故補償は4000万円までです。
しかし、Aさんは自動車保険に加入していたおかげでこの5000万円を支払うことができ示談となりました。
今回Aさんは反対側から来た車に気を取られていたことが、このような事故を招いてしまったのですが自動車を運転する時は、広い範囲で周りを見るように癖をつけていた方が良いでしょう。
怪我を負わせて後遺症が残ってしまった場合、こちらの保険会社の提示金に納得が行かないときは弁護士を通して話し合われることもあります。
最近の自転車事故は若年層が増えているようですが、道路交通法上では自転車は軽車両となり法令違反や不注意があれば、自転車を運転している側も責任を問われますので、自転車を運転している方も注意が必要です。